南アメリカ

【危険?】体験できる、ブラジルのスラム街「ファベーラ」ってどんなところ?

現地のブラジル人ですら近づかないという、ブラジルのスラム街「ファベーラ」についてご存知ですか?

ファーベラって何?
ドラッグが散漫していてギャングが銃の撃ち合いをしている?

そんなイメージをしてしまいがちですが、本来は「貧困層が集まって暮らしている地域」のことを指します。貧富の差が激しいブラジルでは、大都市圏の郊外には大抵ファベーラがあるのだそう。

中でもリオ・デ・ジャネイロでは900以上のファベーラがあり、人口の20%がそこで暮らしているんだとか。リオにある”ファベーラ・ホシーニャ“はとても大きなコミュニティになっていて、有名です。

ぶちこ
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今回は、世界的にみても珍しい体験できるスラム街『ファーベラ』について紹介します。

ファベーラで暮らす人々

ファベーラは、かつて黒人の奴隷たちが住んでいました。そのルーツから現在でもアフリカ系の黒人が多いのですが、白人も流入してきており、人種は多様化しています。

経済状況が悪くなると、それまで都心部で生活していた中間層がファベーラに流れ込んできます。

そこで生活していた貧困層はさらに追い出され、また新たな違法ファベーラを作り出す。という形で、どんどんファベーラが増加していきました。

かつて、彼らは人種で差別を受けることもあったそうですが、現在は経済的理由で差別されることもあるのだとか。では、現在の彼らの暮らしはどのようなものなのでしょうか。

ファベーラの暮らしとは

無許可で建てた家と盗んだ電気で生活している彼らですが、日中は都心部に出て働いている人も多いです。

ただ、経済的理由から十分な教育が受けられず、低賃金で雇われています。ブラジルでは低学歴の労働者への求人数などが現象傾向にあり、職に就けない人もいます。

国立の大学等は無料ですが、学費の高い私立高校などに行っていないと入学するのが難しいという現実があります。そのため、生活費を稼ぐために「ドラッグを売る人」が街中にいることも珍しくありません。

ドラッグが出回れば、治安が悪化し、ギャングたちが勢力を伸ばします。さらにギャング同士の抗争が起きて殺人が日常茶飯事になるといった悪循環が続いていました。

待ち受ける、厳しい現実

ファベーラに住む人の中には、もっと平和的に暮らしたいという人も多くいます。彼らは近隣住民たちと互いに助け合いながら生活しています。

もちろんファベーラを出たくないという住民もいますが、ファベーラから出たいという住民もいるのです。ただ、脱却したいと願っても、十分な収入を得られる仕事に就けない人が多いため、決して簡単な道ではありません。

ファベーラの変化

これまでブラジル政府は、ファベーラの撤去に向けて、住民を他の地域に移そうとしたり、公営住宅を作ったりしていましたが、作戦はことごとく失敗していました。

また失敗する度に、ファベーラの人口はどんどんと増えていきました。

ですが近年のブラジルでは、”リオオリンピック”や”W杯”などの世界的なイベントが開催がされるようになり、以前よりは治安が改善された印象がありますよね。

イベントの開催が決定し始めてから、国を挙げて治安改善をしていく必要性が高まり、政府はファベーラに平和維持警察部隊を配置するなど改善に乗り出します。

その政策が初めて行われたのが、リオにあるファーベラの1つ「サンタマルタ」です。

まさかの展開

引用:favela painting

危険だったサンタマルタですが、なんと現在はツアーが開催されており、富裕層や海外からの旅行者の間で話題になっています。

平和維持警察部隊の配置が功を奏し、ギャングが沈静化したといいます。サンタマルタには年間4万人もの観光客が訪れるというから驚きです。

なんともリスキーなツアーですが、それでも行った人は大満足なのだそう。日本人宿でもツアーを開催しているところもあるようです。

引用:favela painting

ツアーについて

ファベーラツアー
(R$75/英語、スペイン語 等)
公式サイトhttp://favelatourrio.com/

サンタマルタは、マイケル・ジャクソンの「They don’t care about us」のミュージックビデオの撮影が行われたことでも有名です。

そのロケ地にはマイケル・ジャクソンの像が建っており、マイケル・ジャクソン広場と呼ばれています。

また町中がとってもカラフルな壁でいっぱいで目を惹きます。これはオランダ人アーティストHaas&Hahnが、「ファベーラ」というネガティブなイメージを払拭するためにはじめたプロジェクト。

彼らの作った、”ポップでかわいいフォトジェニックな町並み“はとても人気になっています。

引用:favela painting

住民の誰もが歓迎しているわけではない

ホテルができたりお土産屋ができたりと、どんどん観光地化しているサンタマルタですが、絶対に忘れてはいけないことがあります。

すべての住民が観光客を迎え入れることを快く思っているわけではないということ。たしかに、観光客が来れば仕事も増え、収益も上がりますよね。メリットも大きいはずです。

ですが、「外国から来た裕福な観光客が、自分たちの貧困生活をわざわざ見に来ている」ことを不愉快に感じている住民がいることも確かです。間違っても彼らを刺激するようなことがあってはいけません。

忘れるな、そこはファベーラ!

カラフルでかわいい町並みや、日本では見ることのできない風景など、夢中でいろいろな場所から写真を撮りたくなってしまいますが、ファベーラツアー参加者の話では、事前にカメラを出してはいけないところ写真撮影禁止の箇所など細かい注意事項を伝えられるそう。

サンタマルタは治安が改善されたとはいえ、そこはファベーラ。平和維持警察部隊がいても、危険なことに変わりはありません。

危険なエピソードもあります

同じようにファベーラツアーが行われているホシーニャで、ツアーに参加していたスペイン人女性が流れ弾に当たって死亡というニュースがありました。2017年10月の出来事です。

また間違って危険な道に入ってしまったイタリア人観光客が麻薬密売人に撃たれて死亡というニュースや、写真を撮ろうとした日本人観光客に対して威嚇するように銃をチラつかせてきたという話なども聞きます。

いくらツアーで行ったとしても、被害に遭う可能性があるという自覚や、警戒心は常に持って行動することが重要。

なお、旅行者にはわからない暗黙のルールなどもあるので、やみくもに歩いたりすることはとても危険です。

どうしても行くという場合には、ガイドも含め現地のことを良く知っている人と行動するようにしましょう。

また万が一、強盗などに遭ってしまったら、決して抵抗はしないようにしてください。相手は銃やナイフを持っている可能性が大です。

ブラジルのスラムに住む元サッカー選手?

実は、元ブラジル代表の最強FWと言われた皇帝「アドリアーノ」が現在、ブラジル最悪のファーベラに住んでいるそう。

なぜ、エースとして活躍し、輝かしい経歴をもつアドリアーノ選手がスラムで暮らすことになったのでしょうか?

アドリアーノ選手のプロフィール

引用:Wikipedia

アドリアーノ・レイテ・リベイロ

  • 国籍:ブラジル
  • 生年月日:1982年2月17日(36歳)
  • 出身地:リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市
  • 身長:189cm
  • 体重:97kg
  • ポジション: FW (CF)
  • 利き足 :左足

引用:Wikipedia

栄光からの転落

全盛期のアドリアーノ選手は、セリエAインテル→パルマFCでの活躍を経て、2004年の南米選手権や2005年のFIFAコンフェデーレションズカップでは得点王とMVPに選ばれるなど大活躍を果たします。

2006年のW杯では、2得点をあげるものの不完全燃焼に終わり評価を下げ、その後のシーズンは無得点を続け、クラブから休養を命じられます。さらに、私生活でのトラブルや怪我、監督との不和もあり、優勝戦線の先頭を走るクラブの戦力外となってしまいます。

その後も、トラブル続きで常に放出の噂が絶えなかったよう。彼自身は、その理由を父の死や恋人との破局から酒に溺れたためとしています。

2008年からは、母国ブラジルでプレーするも相手DFへの頭突きによる出場停止処分や、規律を乱す行動から40%の減俸となるなどトラブルが続きます。

しかし、28試合で17得点をあげるなど好調を保ち、夏にインテルに復帰します。

新監督のもと活躍を見せて復調を印象付けたものの、11月以降は遅刻や夜遊びといった規律違反から再びスタメンを外れがちとなり、12月中旬に負傷者リスト入りしてそのまま帰国することに。

その後も、クラブへの在籍→解雇→在籍→解雇が続き、2016年7月にブラジルで最も危険と言われるファーベラに住んでいることが明らかとなりました。

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Adriano imperadorさん(@adrianoimperador)がシェアした投稿 –

こちらが、現在のアドリアーノさん。昔の面影は、残っていますね!体系は、全盛期の頃に比べるとぽっちゃりしてますが、この笑顔の写真を見ると、ファンの方も安心するのでは?

アドリアーノ選手の生まれ故郷である貧民街「ファベーラ」故郷に戻ってなんだか、元気そうだし幸せそう!

サッカー選手としては、紆余曲折しながら栄光も転落も経験した彼ですが、今後も幸せに過ごしてくれることを願います。

まとめ

サンタマルタのように観光地化している地域は、ごくわずか。平和維持警察部隊が配置されている場所は比較的治安が改善されたとはいえ、いつまた治安が悪化するかは誰にもわかりません

危険な地域には近づかないのが鉄則です。もちろん行かないに越したことはありません。

また、ファベーラに行かずとも、リオ・デ・ジャネイロに観光に行くという方も、事前に治安情報を確認しておくことをおすすめします。

◆在リオ日本大使館 リオ治安情報
http://www.rio.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/chian2017.html

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20代後半で旅行に目覚め、国内海外問わず旅行してきました。とある事情で会社を退職したことをきっかけに、ワーホリで1年間オーストラリアへステイしました。その後、日本でブラジル人男性と出会い、婚約。現在はブラジルに在住しています。