今では、いろいろな国の言葉を話せる人がたくさん増えましたが、日本では、日本語と英語を堪能に使えるバイリンガルが多いのではないでしょうか?
国内には、インターナショナルスクールも増え、
日本国内で育つ日本人家族の子供たちも英語と日本語に堪能な子供たちが多く見られます。
しかし、何のためにバイリンガルにさせたいか?
というとやはり、将来の仕事に少しでもプラスに!という親の願いだったり、世界を不自由なく旅をしたいなど、何がゴールかと言われると説明に難しいところがあります。
環境によって、”バイリンガルに育てるゴール“というものも変わってきますが、ここでは、日本ではなく「海外在住で英語と日本語のバイリンガルに子供を育てる為に心掛けてきた事」をまとめてみました。
目次
バイリンガルな子供を育てるために家庭でできる5つのこと
ハワイで15年間、子育てをしていてやはり頭のどこかでいつも悩んでいたのが子供の語学力。
そして、ママ友の間でも常に話題になるのは、
「子供達の英語力に加え、日本語力をどのように維持するか」です。
それぞれの学校や家庭の環境にプラスして”子供の性格、性別”にもよりますが、自らの経験と周りのバイリンガルキッズを持つ家庭の経験で実践してきて良かった事をご紹介します。
1. 常に日本語を話す環境を保つ。
これは、家庭環境によって、両親が日本語を話す家庭もあれば、片親だけが日本語を話すという事もありますが、日本語を話す親は、子供が産まれてきたその日から日本語だけを使用するように心掛けます。
日本語で話しかけるのはもちろんのこと、絵本も日本語のものを読んであげたり、日本の童謡を聞かせてあげたりと通常日本で子育てをするように!です。
これは、簡単そうにも思えますが、子供の成長に伴いだんだんと難しくなってきます。
まず、最初にその時期がくるのが、
子供が「幼稚園」や「学校」に通い始める頃。
学校へ行くまでは、母親の影響が大きく、英語よりも日本語に触れることが多かった子供たちも学校へ通い始めると、学校では常に英語が共通語になり、英語を使用する時間がどんどんと長くなってきます。
そうすると子供たちは、家庭でも英語を使うようになり始めます。
また、今まで日本語を使用することが多かった子供たちは、学校で他の子供と比べると、どうしても英語力に劣ってしまい、授業についていくのに遅れを感じてきます。
そこで親の葛藤が始まります。
英語を話すようになってきた子供たちでも、「他の子供と比べると英語力がない」という親の焦りから子供達が家庭で英語を使用し始めるタイミングで、親が子供に合わせて子供が話す英語を理解しようとしたり、親が英語を話すようになってしまうのです。
そうすると、子供達は、”得るのも早いのですが忘れるのも早く“、瞬く間に日本語を忘れていってしまいます。
そして、親が日本語を話して聞き取ることができても、返す言葉が英語になったりと日本語を話すことができなくなってしまうのです。
そこで親が心掛けたいのは、
「何があっても日本語を話しかけ続け、もし子供が英語を話してくるようになってもわからないふりをして、日本語で回答させる」ということ。
これを続けることにより、
子供は、”この人には日本語を話す“という事を頭に埋め込み、日本語を話し続けるようになります。
簡単そうにも思いますが、
外では、日本語を話すのが恥ずかしいと思う子もいたり、兄弟がいたりすると兄弟同士は英語で会話したりと意外と難しいのです。
また英語力の遅れを心配する方もいますが、これは、低学年の間は仕方がないようで、高学年になってくると両方の言葉がうまく使いこなせるようになる子が多いようです。
2. 日本の文化に興味を持たせる。
次に心掛けたいのが、
「日本語を勉強させる」とというよりは、「日本の文化に興味を持たせる環境を作る」という事です。
日本語の教科書やドリルを勉強させるというより、日本の絵本やテレビ番組を見せてみたり、日本の歌を聴かせてあげたりして”日本に興味を持たせること”です。
テレビばかりを見せるのではなく、
バランスよく日本の子供テレビ番組を見せることで、日本語を聞かせるというよりは、番組内で「日本で起きていること」や「文化を学ぶ事」ができます。
例えば、アニメやドラマを見ていても、
日本の学校の様子が出てきたり、日本の食べ物だったりと日本に住んでいなくても、子供達に身近なものに感じてもらえるような環境を作る事が大切です。
3. 日本に住む友達や家族の協力を得る。
日本に住む、お友達や家族の存在を
“子供達に身近な存在”に感じてもらうようにします。
これで、一番協力してもらえるのが家族ですが、
・日本に住むおじいちゃん、おばあちゃん
・叔父、叔母、そしていとこなど・・
「日本に住む〇〇」という存在を作る事です。
「日本へ住む〇〇にお手紙を書こう!」だったり、「日本に住む〇〇に今度会いに行こうね。」だったりと、どこかで子供達がいつも日本に家族やお友達がいるという事を気にさせていると、日本語を使用する機会が増えるでしょう。
4. 補習校へ通う
日本人が多く住む地域では、
日本語の補習校があるところがあります。
毎週土曜日だったり、
週に何回か通常の学校が終わった放課後に、日本語を学ぶ為の学校のことです。
通常、日本人家庭で駐在員として海外で暮らす子供達が、日本へ戻った時に日本の勉強についていけるようにするための学校ではありますが、日本語だけでなく、日本で学ぶ「算数・社会・理科」なども学ぶ事ができます。
学校によっては、運動会や発表会など日本の学校で行うような事を海外でも実施しているので、語学だけでなく日本の文化やしきたりも経験する事ができます。
また、補習校へ通う子供たちは
日本のルーツを持った子供たちがほとんどですから、同じ環境の子供たちと友達になることも日本語を保つのに役立つでしょう。
5. 日本人としてのプライドを持たせる
時々聞くのが、日本語を話すのが恥ずかしいと思う子供たちのことです。
親が学校などで、日本語で子供達に話しかけると「恥ずかしいからやめてほしい」と言われたり、”日本食も嫌いだ“といったりさまざまですが、日本のルーツがある事を否定し始めるとバイリンガルに子供を育てる事は、まず難しいでしょう。
こればかりは、子供の性格にもよるかもしれませんが、親が子供に流されずに[日本人としてのプライド]を持たせるために語学というよりは、日本を身近に感じでもらえる環境を維持する事が大切です。
最後に・・
“完璧なバイリンガル“を目指すには、
子供自身の努力が必要となりますが、幼少期のアプローチの仕方でかなり将来に影響してくるように思います。
もちろん本人の努力次第で、大人になってからいくらでも語学は勉強できます。
しかし、幼少期からバイリンガルで育つ環境があるようであれば、自然に語学が身につくように、親ができるだけ環境を整えてあげる事が大切です。
幼少期に環境を整えてしまえば、
あとは、子供の頑張り次第で、自由にバイリンガルに言葉を操る事ができるでしょう。
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