みなさん、こんにちは!
ベトナム初のトラブルに出会った、ひとさんです。
と言っても無事に解決しました。
今回紹介する内容は、タイトルそのままです。今後、私たちのようなトラブルに出会う方がいるかもしれません。ので、記事にして残したいと思います!
目次
海外での狂犬病の危険性
みなさんご存知の通り、狂犬病は『致死率100%』の恐ろしい病気。発症してしまうと、現在の医療では完治させることが出来ません。
日本は、世界でも数少ない狂犬病のリスクがない国ですが、世界では現在でも発症し、亡くなる人が多い病気の1つで、特にアフリカとアジアはリスクが高い国となっています。
タイのチェンマイにいた時は傘を持ち歩いたり、絶対に犬と目を合わせないなど野犬対策をしていたのに、まさかのベトナムで噛まれるとは!(旦那さんがね)
ちなみに旦那さんは、チェンマイで1人で自転車に乗っている時にシェパードぐらいの大型犬に追いかけられるトラブルにも遭遇!
その時は噛まれそうなぐらい危なかったとか。
タイやインドは野犬が多いので、特に注意が必要ですね。インドは、世界一狂犬病の死者が多い国です。
狂犬病にかかってる?動物の見分け方
狂犬病は、その名の通り『犬』から感染するんでしょ?と思っている方!確かに、実際に狂犬病で亡くなる方は、犬に噛まれたことが原因になることがほとんどです。
が・・
犬だけでなく、猫やコウモリ・キツネなど感染源となる動物は他にもいます。全ての哺乳類が狂犬病に感染する危険性を持っているんです。
実は、感染している動物は独特な動きや特徴を持っています。知っておけば、怪しい!と思う犬に近づかないだけでも危険が回避できますよね。
潜伏期
- 2週間〜2ヵ月ほど潜伏する。
症状はなし
前駆期
- 遠吠えや徘徊などの行動を起こす
- 犬の性格が変わったりすることもある
- 食欲をなくす、嘔吐など
狂騒期
- 攻撃的になる
(目の前のものに噛み付く) - 水を怖がる
(別名:恐水症とも呼ばれる) - 遠吠え
麻痺期
- ひどく衰弱する
- 目が虚ろ
- 大量のヨダレを垂らし、衰弱する
以上のような症状を経て、犬は死に至ります。では、人間が発症するとどんな症状が出るのでしょうか?
- 強い不快感と錯乱
- 水を見ると首の筋肉が痙攣
- 高熱・全身のけいれん
- 呼吸障害 など
実際に、日本でも死亡例が発生しています。海外滞在時に犬に噛まれ、適切な処理をしなかったことが原因で亡くなっているんです。
発症してからでは手遅れというのがこの病気の恐ろしい所ですよね。
もし噛まれてしまったら?
傷口を洗い流す
傷口から体内へ菌が侵入するので、噛まれた部分を水や石鹸で10分以上洗浄します。出血が止まらない場合は、止血します。
噛まれた後の対応
今回は、軽く噛まれた程度でした。ガブリと歯型がつくほど噛まれた訳ではありません。ただ、直接肌に傷がつきヒリヒリする。出血はなし。
正直、判断がすごく難しかったです。
実際に「大丈夫じゃない?」という考えから、朝に噛まれてから夕方に病院に行くまで放置していましたしね。
でも、時間が経つにつれて不安になってきて、色々とネットで検索した結果、WHOが推奨する区分(カテゴリ)というものがあると知り、症状と照らし合わせてみることに。
WHOが推奨する対処方法の区分
区分 | 狂犬病が疑われる動物との接触 | 暴露後処置 |
---|---|---|
1 | 触ったり、エサを上げた際に正常な皮膚の上を舐められた | 不要 |
2 | 僅かに皮膚をかじられた場合や、出血を伴わない引っ掻き傷や浅い擦りむき傷、傷のある皮膚を舐められた場合 | 緊急ワクチン接種・傷の手当て |
3 | 1カ所以上の皮膚を貫通した咬み傷や引っ掻き傷。損傷を受けた皮膚を舐められた。舐められたことで唾液と粘膜(目・口・唇・鼻)が接触。コウモリとの接触。 | 緊急ワクチン接種・RIG投与・傷の手当て |
この表では、出血を伴わない傷であっても緊急ワクチンの接種が必要とのことで、やっぱり必要なんだ!ということに気付かされ、急遽病院に行くことに。
浅い傷(甘噛み程度)だからといって楽観視は出来ません。たとえ飼い犬であっても、拾い犬かもしれないし、どういう経緯で飼われるようになったかなんて、わからないですからね。
ベトナム・ダナンでのワクチン接種の流れ
ここでは、実際にベトナムで予防接種をした流れを説明します。病院の詳細も記載しておきますので、万が一の場合は参考にしてください。
外務省のHPから病院を探す
まず、ダナンのどこに病院があるのかわからず、外務省のHPから行けそうな病院を検索。
一番上で紹介されていた、『Family Medical Practice DANANG(ファミリー メディカルプラクティス ダナン)』へ行くことに。
外務省のHPには、診療時間が17時30分まで(月〜金)と記載されていますが、24時間対応の病院(緊急の場合)です。
17:30過ぎに着きましたが、その後もどんどん患者の人が来院していました。
問診票に記入、簡単な診察後にワクチン接種
受付で症状を伝えます。日本語対応はありません。英語で症状を伝えてください。狂犬病は英語で『Rabies』です。
その後に問診票に記入。日本語も書いてあるので、わかりやすいです。ナースに血圧と熱を測られた後、ドクターの診察を受けます。
- 血は出たのか?
- いつ噛まれたのか?
- 破傷風のワクチンを打っているか?
などいくつか質問を受けます。破傷風のワクチンを打っていなかったので、狂犬病のワクチンと合わせて2本打つことに。
右腕と左腕に1本づつ打たれました。
接種回数と値段について
接種回数は、4回。初回・3日後・7日後・14日後と病院に通う必要があると言われました。うーんこれは大変!!
初回は、破傷風と狂犬病のワクチンとセットで11,000円ほど。(カード払い可)2回目は、4千円ぐらい。トータル3万ぐらいはかかりそうです。
最後にお薬手帳がもらえます。そこにスケジュールも書いてくれているので、後はその通り接種しにいくだけです。
接種後は3年間免疫が持続します。その間も咬まれたら追加の接種が必要だそう。ベトナムは飼い犬の数が多いんですが、狂犬病のワクチンの接種率が低いんだとか。
犬とじゃれただけで3万以上の出費・・。高く、痛い勉強代となりました(笑)
ファミリー メディカル プラクティス ダナン
Family Medical Practice Danang
(ファミリー メディカル プラクティス ダナン)
住所:96-98 Nguyễn Văn Linh, Nam Dương, Hải Châu, Đà Nẵng 550000 ベトナム
診療時間:月〜金 8:00〜17:30 土 8:00〜12:00
24時間対応(緊急の場合)
日本語対応:なし
診療科:総合診療科
病院は広く、清潔。ホーチミン・ダナン・ハノイといった主要都市に展開する病院です。24時間対応ということで、緊急時にも安心して使える病院だと思います♪
日本語のパンフレットがあったので、載せておきます。
最後に
今回は、狂犬病でワクチンを接種した内容をまとめました。直行便が出るようになり、今後ダナンに旅行する日本人の人も増えると思います。
私たちの経験が誰かの役に立てば幸いです。
とにかく、東南アジアでは犬には気をつけてー!!